ぼくと佐智子

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zoom RSS ダウンちゃんの親として

<<   作成日時 : 2006/01/12 22:26   >>

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ダウンちゃんの親として自分はどうあるべきか。それは死ぬまで続くテーマです。

佐智子が生まれた時、市民病院の婦長さんが「この子の親はあなた達しかいないのよ。しっかり頑張ってね。」と励ましてくれました。とても嬉しかったです。

幸いと言えば、妻は看護婦なのです。その事は、佐智子が生まれて今まで、どんなに助かったか解りません。感謝しています。

そして私は二十代半ばに、私的に手話通訳のボランティアをやっていた事があります。その当時、色んな障害者の方達と接した経験がありました。障害者にも色んな人がいました。決して一様ではありませんでした。

ある時、福岡で理髪店をやっている聾唖者夫婦と一緒に寝泊りする事になりました。そのご夫婦には可愛い四歳の男の子が居ました。就寝時間になった時、その四歳の男の子が「お休みなさい」と丁寧に挨拶に来たのです。ふと見ると、その子の枕元にはその子の服が綺麗に折り畳まれているではないですか。その躾の良さにびっくりさせられました。

すぐにお母さんに聞きました。「今どき普通の子でも、なかなか出来ないのに、どうして躾をされているのですか?」

お母さん「私たちは耳が聞こえません。だから健常者のように気がつかない事が多いので、この子と三つの約束をしているのです。その約束を破ったときだけ厳しく叱っているのです。それ以外は自由にさせています。」

ぼく「それは何ですか?」

お母さん「一つ目は人に迷惑をかけない事。二つ目は自分の事は自分でする事。そして三つ目は絶対に嘘を言わない事。・・・・・・嘘を言われても、私達夫婦にはわからないから。」

とっても感動しました。翌朝、その男の子にお母さんとの三つの約束を聞くと、ちゃんと可愛い声で暗唱するのです。

こんないい話ばかりでなく、中にはとんでもなく悪い奴もいました。そんな奴の親に限って子供の言いたい放題なのでした。

そういった障害者の家族を何組も客観的に見てきた事が、今大変に役立っていると思い、だから佐智子が遣わされたのだろうかとも思ったりします。

まだまだ親としての勉強はこれからですが、可愛そう、可愛そうと思いながら育てると、本当に可愛そうな子になってしまうと思います。可愛そうではなく、可愛い子。世界に一人の我が子として育てたいと思います。

なまじ五体満足だと、その有り難味が解らず、自分の出来る能力に感謝の気持ちが起こりません。だから、その才能も能力も腐らせて自堕落になることが多いのです。ダウンちゃんもそうですが、身体に障害のある人には、どんなことでも出来る事が全て喜びとなるのです。

だから、どちらが幸せか解りません。佐智子には幸せな人生が送れるようにサポートして行きたいと思います。

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