ぼくと佐智子

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zoom RSS 戸惑う佐智子

<<   作成日時 : 2006/03/24 22:23   >>

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画像
桜の古木が立ち並んだ坂道の上に、

私達のマンションがあります。

我が家は一階の角部屋です。

坂道なので一階と言っても二階のようです。

だから、毎朝、佐智子の登校を見送れるのです。

坂道からエントランスまでは階段があります。

その階段の上で、佐智子の登校班は毎朝待ち合わせをします。

いつも遅れる佐智子が、今朝は少し早く出る事が出来ました。

母さんが「さっちゃん、みんなに遊んでもらっとる。」

と、嬉しそうに私に告げる。

早速、いつものように出窓から外を見る。

佐智子の同級生、と言っても、

みんな大きくて活発だから、上級生の様に見えてしまいます。

佐智子を囲んで、ワイワイとなにやら話をしています。

佐智子も楽しそうに、なにやら話をしています。

きっと、訳の解らぬ事を言っているのでしょう。

その訳の解らぬ事を、優しく聞いてくれているのでしょう。

やがて時間になって、その子達は、

いっせいに佐智子を置いて、階段を下りて行きました。

女の子の登校班は二つあり、佐智子は別の班なのです。

佐智子は、階段の縁に立って、爪先立ちで前傾姿勢。

心はみんなと一緒に行きたい行きたい言っている。

身体は止まれ止まれと言っているのでしょう。

佐智子は、見る間に表情をなくし、

降りて行った子達を目で追いながら、

自分の班の子供達の方をみたり、

空を見たり、下向いたり、

所在なげに首をふっておりました。

そのことに気づいてくれたのでしょう、

さっきまで佐智子を囲んでいた女の子の一人が

ササッと数歩戻ってきて

「さっちゃん!!」と、声をかけてくれました。

すると、間もなく、佐智子の班の女の子が

後からそっと、佐智子の手を握ってくれました。

その時の、佐智子のホッとした様な、嬉しそうな顔が

私の胸を温かくしました。

話し掛けてくれた子供達、心配して、近づいてくれた女の子。

そっと手を握ってくれた女の子。

みんな、みんなに感謝です。ほんとうに、ありがとう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

四月になったら、登校班の組換えがあるそうで、話し掛けてくれた同級生と一緒に登校するようです。

私のマンションに住む、佐智子の同級生の女の子達は、よくもまあ揃ったもんだと思えるくらいに、とびきり可愛いい子ばかりです。

そんな可愛い子達に「さっちゃん、さっちゃん」と声かけられて、佐智子は本当に幸せ者です。

母さんは「佐智子は、だいぶ周囲に目がいくようになったね。」と言います。確かにそうだと思います。

知恵がつき、周囲に目がいくようになると、また別の心配な事も出て来るでしょう。

でも、佐智子を通して、人の優しさを信じれるようになった今は、それほど不安はありません。

きっと、色んな方たちに助けられながら、支えられながら、佐智子は前に進んで行ってくれるでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※最近、仕事が忙しく、皆様のブログを巡回するのが困難になってます。けれども、佐智子のブログだけは更新して行きたいと思いますので、御用があれば書き込みしといてくださいね。月光仮面のように、疾風のように飛んでまいります。









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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは♪(^^)さっちゃんパパさん。
やっぱり、お忙しくなってましたね、年度末ですものね、当然です。
でもブログが更新されてて嬉しくなりました。
我家の上のおねーちゃんも昨日小学校を卒業いたしました。中のおねーちゃんは新三年生にないます。上のおねーが今朝私に質問しました。「ねー、どうして、ダウン症の子供ってかわいいの?かわいくって仕方ないの」と、自分の妹のりこたんのことだけではなく、最近私と一緒にめぐるブログの数々のお子さん達を見て言うんです。
私はこう答えました。
「ダウンちゃんはね、みんなに幸せを運ぶために生まれてきたから笑顔がそれだけで嬉しくなるんだよ。とにかくダウンちゃんを見つけたら声をかけてあげて、そしてやさしくしてあげてね」と・・・。
上のおねーも中のおねーも合わせて
「うん!」と元気良く答えてくれました。
ファンタジア
URL
2006/03/25 00:45
(長くなってスミマセン、続きです。)

二人は去年、妹の誕生について作文を書き新聞社に応募しました。二年生の方が入選しました。いつまでもやさしいおねーちゃんであってほしいです。
ここんちのさっちゃんのお兄ちゃんのように・・・。
今日は登校班のお姉ちゃん達が優しくしてくださって本当に良かったですね。
ファンタジア
URL
2006/03/25 00:46
>佐智子は見る間に表情をなくし
わかります。ハルも時々そんな表情をみせます。遊んでもらってる子が他の遊びを始めた時とか…ずっと、後姿を追ってます。しかも、相手は低学年の子達。その子達も、遊びたい。ハルには理解できる訳も無く…何ともいえない表情をします。でも、これも成長していく為の大事なプロセスなんですよね。「自分の想いもあり相手の想いも存在する」これに気付き・理解するのはまだ、ずっとずっと先の未来だろうけど、肌で少しずつ感じていってくれたらって思います。
mahiha
URL
2006/03/25 01:17
◎ファンタジアさん
そうなんです。哀しき中高年で、忙しいと、夜はクタクタなんですね。休みの時は、巡回できると思います。
上のお姉ちゃんと、うちのあきらは同級生ですね。うちのマンションには、もう一人のダウンちゃんがいて佐智子より一つ年上です。先日、あきらが「さっちゃんの病気は、○○君と同じ病気なん?」と母さんに質問してました。母さんの答えを聞いた後、あきらなりに何かを感じ取り想いを巡らしておりました。子供は子供なりに、自分の姉妹の障害を通して色んな事を学んで行くのでしょうね。
幸い、この近所の方は皆さん優しくて助かります。本当に感謝です。人の優しさが、これだけ有り難く感じられるのも佐智子のお陰と想います。最近、ぐっとパワフルママになられたファンタジアさん!!ご家族と一緒に、優しさの輪を大きな輪に広げて行ってくださいね。私も応援します。
さっちゃんパパ
2006/03/25 08:07
◎mahihaさん
そうですよね。こんな時「もっと話せたら」とか「もっと自己主張できたら」とか、色んなことがよぎりますよね。親として、とても切なくなります。だから、余計に、周りの子供達の優しさが有りがたいですね。わが子の力を信じて、そおっと見守ることが親の一番の仕事だと想ってます。
ハルくんも、必ず勇気を出して前に進みますよ。なぜなら、mahihaさんの温かい愛情がしっかり注がれてますからね。
さっちゃんパパ
2006/03/25 08:14
嬉しいですね。私まで心があったかくなりました。訳の解らぬ事。。。いいですね^^;さっちゃんはきっと嬉しいんですね♪
そっくんママ
2006/03/25 08:58
さっちゃんの周りにはお友達が一杯ですね♪
さっちゃんパパのブログは暖か〜い♪
勇気や希望が貰えます♪
 さっちゃんパパの爪の垢をうちのパパにも
飲ませたい☆
りんりん
2006/03/25 18:59
◎そっくんママ
この日の佐智子を見ていて思います。私達の子供達は、家庭から一歩外へ出ると、子供なりの不安を抱えているのでしょう。ですから、健常者の人たちや子供達から、ほんのひと言でも言葉を掛けられる事が、どれだけ子供達の勇気付けになるか解りません。ですから、このブログを通じて私達がやらねばならない事が見えてきます。「おはよう。」「こんにちは。」・・・何でもいいから、子供達に声をかけて貰えるようにしたいですね。
さっちゃんパパ
2006/03/25 21:49
◎りんりんさん
いえいえ、私も歳をとったから丸くなっただけなんですよ。何でもやり出すと一生懸命の方で、上の二人の子が小さい時は、出張ばかりで滅多に家に帰ることも出来ず、たまに帰れば子供達を叱ってばかりいた怖い親父だったのです。そんな私を変えてくれたのが、さっちゃんママであり、佐智子なのですよ。人間は、歳を重ねないと解らない事ってありますから、ご主人も必ず良い方向へ変わりますよ。なぜなら、優しいりんりんさんのご主人ですから…。
さっちゃんパパ
2006/03/25 21:59
さっちゃんが所在なげに下を向いたりしている姿をみていられたなんて凄い。私の今の心境ならMayuが一人で出かけたら心配で「初めてのおつかい」の様に後ろから付いて行きそうですよ。
でも親が手助けするよりも、お友達との交流・そして仲良くしてもらえる事が大切なのでしょうね。
ご近所は優しいお友達でイッパイですね。
さっちゃんの個性もあるけれど、さっちゃんパパ&ママの子供だから大丈夫!
さっちゃん・mayちゃんところのRYO君のように色んな人に声をかけてもらえるようにMayuも育ちますように…。
ウッキィ〜母
2006/03/25 22:09
◎ウッキィ〜母さん
「親」と言う字は・・・って言うでしょう。そのままですよ。もし、佐智子が立ち直れない状態になった時は、もちろん助けます。でも、できるだけ見守ります。そして、周りの子供達に対して優しさを強要する事も絶対にしません。むしろ、そうすればそうするほど、佐智子の周りから友達は消えると思います。優しさは求めませんが、優しさを与えて頂くと、本当に有り難く思います。前にもどこかで言いましたが、力を入れず気を抜かずが身上です。
Mayuちゃんも大丈夫ですよ。だって、あんなに可愛いんですもん。うちの佐智子も同級生から「さっちゃんは癒される〜」と言われます。それはダウンちゃん特有の魅力。だから、Mayuちゃんも大丈夫!!
さっちゃんパパ
2006/03/25 22:35
mayちゃんの所でMayuの写真を見て頂いたのですね★お忙しい中ありがとうございました。皆さんのブログを見ていて、あんまり皆が可愛いので、つい私の親バカ炸裂して、mayちゃんに「見て見て〜!」と写真を送ったら「ははのつぶやき」に載せて下さったのです。いつかは私も新米ママの少しでもお役に立てるよう頑張ります!
『力を入れず気を抜かず』ですね♪
Mayuに対しては「期待し過ぎず、でも希望は持ち続けて!」今できる赤ちゃん体操などに通っています。娘の療育というより私の親育なのかも知れません。初め家に引きこもりそうだったケド…Mayuのお陰でアチコチ外出させてもらっております。
ウッキィ〜母
2006/03/26 17:27
◎ウッキィ〜母さん
は〜い。mayさんからご紹介があった時に、すぐ拝見しました。あんなに可愛いんですから、言う事なしですよ。
親育は、みんな同じでしょうね。やはり障害のある子を持った時に、色んな問題が目の前に表れますからね。親としてより、人間としての能力を試されるのじゃないでしょうかね。

さっちゃんパパ
2006/03/26 21:08

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