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<<   作成日時 : 2006/05/09 17:22   >>

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昨日、月曜日、さっちゃんパパは墓参りをしました。

一人っきりで、熊本迄、日帰りです。

広島インターから熊本の松橋インター迄、

ちょうど400kmの距離です。

往復800km以上を一人っきりなのです。

前々から行きたかったのです。

去年の秋、自分の仕事に、ひとつのケジメをつけました。

その報告に行きたかったのです。

本当は家族全員で行くべきだったのですが、

これが実際に計画すると、なかなか大変なんですね。



広島インターを上がった時は、見事なまでの晴天でした。

路肩のツツジを見ながら、色んな想いに耽りました。

私は、昔からこんな時間が大好きで

長距離運転も少しも苦になりません。


私の生まれ故郷は北九州の八幡です。

今、話題の新庄選手や舛添さんの出身地です。

熊本は、私の父の故郷で祖先の墓がある所。

つまり、私のルーツは熊本にあります。

そのまたルーツは長崎の島原なのです。



昔、島原の加津佐に○○影虎と言うお侍がいたそうです。

その子孫が天草に渡り、天草伝いにやって来たのが、不知火町。

その不知火町にお墓があるのです。

私の祖先、私の最も尊敬する祖父の居るお墓があるのです。

私は四人兄弟の長男で、幼い頃、しばらく祖父に預けられていました。

祖父は弓道の名手で、幼心に、とっても格好よくて優しい人でした。

その祖父が亡くなった時からずっと、自分は祖父のような死に方をしたいと願っていました。

その祖父、祖母、父と母、そして早く亡くなった弟と叔父の墓参りに行ってきたのです。


広島では晴天だったのに、九州が近くなるにつれ

空がどんよりと曇ってきました。



やがて関門橋が見えて来ました。

九州出身者なら解りますが、本土と九州を結ぶこの橋を渡る時、

身体にのしかかった重圧がスーッと消えて行くのを感じます。

とても自由な気分になれるんです。

何度通っても同じです。

これが故郷なんだと思います。

住んでいたのは北九州の八幡でしたが、

小学校の頃は夏休みギリギリ迄、熊本の田舎に居たものでした。

毎晩、祖父と同じ布団で寝て、鶏の声で目覚めました。

朝食が済むと、早速外へ遊びに出ます。

蓮畑の華が咲くのをじっと待ち続け、

ポンッと音がするのに喜んでおりました。

田んぼの横の小川で遊び

ヒルに血を吸われながら、メダカやドジョウを追っかけまわし

時々、姿を見せる大きな蛇に全身を硬直させました。

お盆になると、子供達が提灯行列をして

歌を謳いながら村中を練り歩き、ご先祖様をお迎えしました。

見事なまでの熊本弁だったので、

今でも何の意味だったか解りません。

その墓場は先祖代々の墓が立ち並び、

墓石なのか瓦礫なのか解らない物までありました。

けれども、何か其処には、大きな存在を感じていました。

そのすぐ近くには、氏神様のやしろもありました。

そこも、裏山にはきっと何か住んでいると信じておりました。

子供の頃の私には、熊本の田舎は正に冒険王国だったのです。



ところが、今はどうでしょう。

昔、雨の度に形を変えていた、ドジョウを追っかけた小川は

見事に整備され、魚一匹住めない死んだ川になり

墓場は綺麗に整地され、

お参りしやすいお墓の団地になっております。

しかも、あの畏れを抱いた神社の杜には

立派な高電圧の鉄塔が建っているではありませんか。

広々として、蛇や蛙の楽天だった田んぼの真ん中には

堂々とした新幹線の高架が横切っているのです。



もちろん、いっぺんに変わった訳ではありません。

でも、こんな光景を見ていると、宮崎アニメの「トトロ」や「もののけ姫」の歌が聞こえてくるような気がします。


この場所に鉄塔を建てたり高架を作る事が、この土地の人達の為になっているとは思えません。

どちらも都会に住む人達の都合のような気がします。

そんな事を考えながら、佐智子の待つ広島へ帰ってきました。



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尊敬する亡き祖父です。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
一人で800kmはすごい。
私も時々お墓に行きますよと手も近いですからね、家から車で20分位かな、ちなみに妻の実家からあるいて5分ですけど(笑)
WA君パパ
2006/05/09 19:31
我が家では当たり前なんですよ。さっちゃんママも運転出来るのですが、どんなに遠出でも私と代わろうとしません。高速ですと、そんなにでもないですよ。でも5分とか20分は羨ましいですね。
さっちゃんパパ
2006/05/09 21:00
お帰りなさい(^_-)-☆
守らなければならない、変わるべきではない場所って必ずあると私も思います。もののけ姫やトトロのように・・。そして、いつか人間界にとても痛いしっぺ返しがくるような気がします(;_:)あまりにも便利で、人間の都合だけで作られた今が怖いです。大袈裟じゃなく・・。
何はともあれ、さっちゃんパパさんの原点である場所で、きちんとご報告できてよかったですね。そういう時間を大切にされるさっちゃんパパさんが素敵ですね(*^_^*)
けいこママ
2006/05/09 21:11
◎けいこママさん
ありがとうございます。私達は、自然豊かな中で育ち、自然や命との触れ合いの中で育ちました。怖いのは、この破壊された自然の中で育つ子供達が、どんな大人になるかと言う事ですね。しっぺ返しは私も同感です。祖父に、色んな報告をして、何かつき物が取れた気がしました。けいこママさんの言われる通り、やっぱり私の原点だと思います。
さっちゃんパパ
2006/05/09 21:32
さっちゃんパパさん、運転お疲れ様でした!
それにしても、広島〜熊本まで、往復800kmもお一人で運転だなんて、超!長距離ドライブですね。
想像しただけで、背中が汗ばみ、足がつりそうです。。

素敵な自然が、便利?と引き換えに姿を変えてしまうのは、とても寂しいことですよね。
なんだか、思い出のアルバムをちょっとづつ失っていくようで。。
涼和pa&ma
2006/05/09 23:17
◎涼和pa&maさん
ありがとう。運転は慣れてますから、長距離も平気なんですよ。運転中に色んな事を考えるのがすきなんです。
日本人は、昔から八百万の神と言って、全ての物に神が宿ると言う素晴らしい習慣がありますよね。その自然に対する畏れや感謝を失った時に、自らも滅びていく運命にあるような気がしますね。
さっちゃんパパ
2006/05/10 03:59
私もさっちゃんママと同じで、運転はしても、長距離はすっかり夫に任せている方なので、日帰りで九州まで往復とは、すごいなーと感心するばかり。
でも、その長いドライブの道中に、昔を思い出したリ、自然をどんどん破壊していく今の人間の在り方にまで思いをはせたり、そういう時間を持つことも、素敵なことですね。ついつい、普段は、目先の「生活」に追われて、そうやって「遠くを眺めて」ものを想う、って、なかなかできないですものね。格好いいお祖父様。凛としたその男らしい一本通ったところが、さっちゃんパパさんにも受け継がれているんでしょうね。
カメ
2006/05/10 06:23
◎カメさん
尊敬する祖父から直接何か言われた事はないんですが、その後姿や横顔が忘れられません。毎日、一緒にお線香を上げていた事が一番印象に残ってます。子供達にも、時々祖父の話をするんですよ。
さっちゃんパパ
2006/05/10 07:36
日帰り800kmとは!日ごろから身体を鍛えているからこそできる業ですね...。おつかれさまでした!私は、長距離はもっぱら主人にまかせきりの近距離ドライバーなのですが、助手席に乗っているだけでも疲れそうです(^^ヾ 
私が住んでいるところは田舎ですが、それでも子どもの頃に比べると田んぼや小川は少なくなったと感じます。ayaneちゃんの通っている保育園には、園児達が自然に触れ合えるようにと最近ビオトープ(生態系を考慮して作られた人工の庭・地)が造られました。
こういう場でしか、自然に触れ合えないのかな...と思うと少し寂しい気がします。
utataneko
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2006/05/10 18:40
◎utatanekoさん
ビオトーブ・・・初めて聴きました。無いよりはいいでしょうが、やはり自然には敵いませんよね。私が自然の大切さを思ったのは、佐智子の時からではなくて、もう二十年前の長女の出産の時でした。この子が大人になった時のために、綺麗な地球を残したいと思ったのです。以来、煙草も辞めました。今は、よほど親が意識していないと、自然と触れ合わないまま大人になる子が多いと思いますね。お互いに自然は大切にしたいですね。
さっちゃんパパ
2006/05/10 20:15

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